「チュートリアル12」の版間の差分
 (→image要素のプロパティ)  | 
				 (→WMSのクエリパラメータ)  | 
				||
| 18行目: | 18行目: | ||
===WMSのクエリパラメータ===  | ===WMSのクエリパラメータ===  | ||
WMSの詳細は[https://www.ogc.org/standards/wms 仕様書を参照]してください。ここでは要点を述べます。  | WMSの詳細は[https://www.ogc.org/standards/wms 仕様書を参照]してください。ここでは要点を述べます。  | ||
| − | + | *決め打ちパラメータ 以下は地図のビットイメージを取得する際に基本的に常時変わらないパラメータです。  | |
| − | + | **<code>request=GetMap</code>  | |
| − | + | **<code>service=WMS</code>  | |
| − | + | **<code>version=1.1.1</code>  | |
| − | + | **<code>format=image/png</code> データ形式はPNGが概ね常時適します。(ロスレス・透明ピクセル(データの無い場所など))  | |
| − | + | *<code>layers=GEBCO_LATEST</code> GEBCO WMSにどのようなレイヤーがあるかは、[https://www.gebco.net/data_and_products/gebco_web_services/web_map_service/mapserv?request=getcapabilities&service=wms&version=1.1.1 GEBCOのgetcapabilities]で確認できます。  | |
| − | + | *<code>srs=EPSG:4326</code> 空間参照系(地理座標系と図法を一体にした概念)を[https://spatialreference.org/ref/epsg/wgs-84/ EPSG:4326]に指定しています。  | |
| − | + | **WGS84座標系(X:経度,Y:緯度の世界測地系)のデータを、その座標系にリニアな平面(すなわち[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%B7%9D%E5%86%86%E7%AD%92%E5%9B%B3%E6%B3%95 正距円筒図法])に図化します。  | |
| − | + | *<code>bbox=120,20,150,50</code> 上で指定した座標系(経度緯度座標)で図化する領域を指定  | |
| − | + | **X1, Y1, X2, Y2 の並びで指定します。 注:X,Y,Width,Heightではない  | |
| − | + | **経度120°,緯度20° と150°,50°の対角線領域のデータをリクエストしています。  | |
| − | + | *<code>width=600&height=600</code> 図化するビットイメージのサイズ  | |
| − | + | **600 x 600 pxのサイズのPNG画像をリクエストしています。  | |
| − | + | **WMSではアスペクト比は維持されず、bboxで指定した領域が指定したサイズにきっちり収まるように、アスペクトが変化します。  | |
===image要素のプロパティ===  | ===image要素のプロパティ===  | ||
2022年2月17日 (木) 03:54時点における版
目次
チュートリアル12 WMSの利用
指定した領域の地図データを動的に生成する仕様WMS(Web Map Service)に基づいて地図データを配信するGEBCO Web Serviceと接続し、地図データを表示する最も基本的な方法を説明します。
クライアント側では特にjavascript等による動的なコードの実装なしに、単に静的なビットイメージを表示するだけのものです。したがってチュートリアル4との違いはほぼありません。
- 実際の動作は、こちらをクリック。
 - ソースコードのディレクトリ
 
wms1.html
これまでと特に変わったところはありません。
Container.svg
これまでと特に変わったところはありません。
wms_static.svg
image要素を使って、ビットイメージをSVGMapコンテンツに配置しているのはチュートリアル4と同じです。
チュートリアル4では画像の領域情報とimage要素のパラメータの関係の説明が簡素でしたが、こちらではWMSのクエリパラメータとの関係を合わせ詳細に説明します。
WMSのクエリパラメータ
WMSの詳細は仕様書を参照してください。ここでは要点を述べます。
- 決め打ちパラメータ 以下は地図のビットイメージを取得する際に基本的に常時変わらないパラメータです。
request=GetMapservice=WMSversion=1.1.1format=image/pngデータ形式はPNGが概ね常時適します。(ロスレス・透明ピクセル(データの無い場所など))
 layers=GEBCO_LATESTGEBCO WMSにどのようなレイヤーがあるかは、GEBCOのgetcapabilitiesで確認できます。srs=EPSG:4326空間参照系(地理座標系と図法を一体にした概念)をEPSG:4326に指定しています。- WGS84座標系(X:経度,Y:緯度の世界測地系)のデータを、その座標系にリニアな平面(すなわち正距円筒図法)に図化します。
 
bbox=120,20,150,50上で指定した座標系(経度緯度座標)で図化する領域を指定- X1, Y1, X2, Y2 の並びで指定します。 注:X,Y,Width,Heightではない
 - 経度120°,緯度20° と150°,50°の対角線領域のデータをリクエストしています。
 
width=600&height=600図化するビットイメージのサイズ- 600 x 600 pxのサイズのPNG画像をリクエストしています。
 - WMSではアスペクト比は維持されず、bboxで指定した領域が指定したサイズにきっちり収まるように、アスペクトが変化します。
 
image要素のプロパティ
xlink:href="[WMSクエリパラメータが設定されたGEVBCO WMSのURL]"x="120"y="-50"width="30"height="30"preserveAspectRatio="none"title="image"opacity="0.5"
ソース
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" viewBox="120,-50,30,30">
 <globalCoordinateSystem srsName="http://purl.org/crs/84" transform="matrix(1,0,0,-1,0,0)"/>
 <image
   xlink:href="https://www.gebco.net/data_and_products/gebco_web_services/web_map_service/mapserv?
     request=GetMap&
     service=WMS&
     version=1.1.1&
     layers=GEBCO_LATEST&
     srs=EPSG%3A4326&
     bbox=120,20,150,50&
     width=600&
     height=600&
     format=image%2Fpng"
   x="120"
   y="-50"
   width="30"
   height="30"
   preserveAspectRatio="none"
   title="image"
   opacity="0.5"
 />
</svg>